姫はワケあり黒猫様





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「ほぉー、可愛い顔してんじゃん。」



「……亮太郎、」



「わぁってるって。


ヒラモトさんが欲しがってるって言うから何かと思えば。




こんないいモンだったのかと思っただーけ」





「………」




亮太郎と呼ばれた少年は茶髪の切れ長の目をした男にゲラゲラと笑う。





黒い髪を振り乱してまっすぐな瞳を下ろしている少女。




手首はどこかから手に入れた手錠。






まだ抵抗していないから手首は何も赤くはない。




ただ、茶髪の男は不思議がった。






下っ端だっていい奴等…正統派を守り通してきた俺等。





なのに、初めて拉致をした。




比較的おとなしいこの族はさほど喧嘩も強くないし何もない。





だが、総長……ヒラモトさんが求めたのはこの女だった。






まぁ、俺等の倉庫には拷問部屋もあればある程度の道具も揃っている。







だから、この女はきっと抵抗するから…








そこ行き、か…総長部屋、かな?











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