姫はワケあり黒猫様





『はぁっ………』




息苦しい。






やだ。







助けて。






助けないで、助かって。














矛盾する心は激しく動揺している。









嫌だ。





やだよ。






壊れて欲しくない。









まだ。






やだ。










目から流れる涙は収まることを知らない。










何かに躓いてその場で息を整えようとする。












『っは………』











苦しいよ。











『っ………』















鋭く重い痛みが頭にはしったかと思ったら、次には地面に倒れこんでいた。










「おい、こいつだろ?




蒼月の姫サンとやらは」




「あぁ。



連れていけ」





「はいはーい」



























………このまま、








永遠に目覚められなくなればいいのに。




















霞む視界の中で私に伸びてくる手が見えていた。