姫はワケあり黒猫様






「那琉は何位くらいかなぁ~」



紅羅が楽しそうに言うのを聞いて佳祐が苦笑を零す。



「そんなに高くないだろ……」





……




……




……





……、おい、待て。





『何だと?』


「佳祐地雷踏んだ~」




響が爆笑しながら佳祐を指差す。



優も笑ってひぃひぃ言ってる。





……一発、いっていいすか。



拳を構えると優と響はヘラヘラと笑いながら両手を上げた。





何か、余計腹立つ!



ムッとしてギロっと睨みつけるとまた笑いが起きた。




……君達のツボを教えて頂きたい。





内心呆れながら私1人だけ静かに廊下を進んだ。







中央廊下の3階の掲示黒板に順位と成績は張り出される。



ただ、記録は教室で個人でもらうけど。




紅羅と夕季は興味津々、という感じでダーッと走って行った。




……バカ。



っぽくてしょうがない。




はぁ、と溜息を吐くと、遠矢とかぶった。



それに二人で笑いを漏らすと玲が眉を寄せて私の腕を引っ張って掲示黒板に近づいた。





あぁ……、鬱だ。




見たくない…









「あ、那琉~」




『……んげっ』




後ろから呼ばれて振り向くと、我が担任の洸が居た。






「見たかー順位」



『どう見ても、どう考えても今から見るとこでしょ』




「うん、なら居るわ」



楽しそうにニヤニヤと笑う洸をはっ倒したくなったけど、耐えて玲に引かれるがままに掲示板の前へ立った。