『……んむ…』
ピクリ、と指が動いたことにより目が覚めた朝は。
とても気分が悪いものである。
『…あれ、私おかしい』
最近、玲達のおかげか頭がおかしい気がする。私の頭。
てか、どうでもいい。
あぁ、眠い……
ごろん、と寝返りを打つと同時に部屋のドアが開け放たれた。
「那琉ーー!」
……
聞こえなかった
…ことにするには無理なほどのデカイ声で自分の名前を呼ばれ頬が引き攣る。
『…紅羅、』
「おはよっ!
夕季が朝ごはん作ってくれたから食べよ!」
うん、何であんたは寝起きで明るいんだ。
不思議に思いながら体を起こして伸びをする。
「ほら、早く早く~」
『わかった、わかった』
寝癖のついた髪のままみんなの前に立つのは気が引けるけど……まぁ、待たせるのも悪いし。
おとなしく紅羅についてリビングに向かった。

