私が振り向くとふわりと笑って困ったように口角を上げた。
「風邪引くぞ」
『もうすぐ夏だよ』
ケラケラと笑って言うと、玲は眉を寄せてムッとした顔をした。
でも、その顔がえらく可愛かったので笑ってしまった。
……でも、どうしたんだろう?
『何かあった?
あ、ベッド要求されても無理だからね!』
「人ん家来てそこまで世話になろうとはしねぇよ」
クッと喉で笑う玲はひどく美しかった。
私の隣に立ってベランダから下を見下げる玲。
その姿をじっと見てると目が合った。
……
気まづい。
そろーっとわざとらしく目を逸らして下を見た。
「……那琉」
暫く2人で下を見て時間が経った頃、突然玲が口を開いた。
それにチラリと横目にみると玲は私に顔を向けてベランダの柵に腕を置いてそれに頬を乗せて私を上目遣いに見ていた。
っ、なんだその色気は‼
女の私でも出せんぞ!
そんなことにキレる私って……
そんなことを考えているとふわりと温かいものが体を包んだ。

