年下くん。



「はぁ、はぁ……っ」


私なりに、全力で走ったつもり。


なのに、なのに――…



「あははは! また咲ビリ〜!」


親友の綾香が、ケラケラと私の方を見ながら笑っている。



「そんなに笑わなくたっていいじゃぁん…」



私は大袈裟に頬をぷーっと膨らませる。



「もう、ごめんってば。あ、ほら。2年生走るわよ〜」



綾香はご機嫌そうに2年生の方を見つめている。



綾香は、とびきり美人というわけではないけど、愛嬌があって笑顔が可愛い。


だから男子たちは綾香を放っておかないんだ。