「逃げられるとでも思ってんの?」 やばい!体が動かない! 「いいかげんにしてってば!」 すると、ゆっくりと伸治くんの顔が近づいてきた。 え!ほんとに!?ちょっとまって! そう心の中で願っても、距離はどんどん近くなる。 このままだとほんとに……キスされちゃう……。 けど、打つ手がなくなってしまった。 ……でも、伸治くんなら……いいかな……。 覚悟を決めると。 「フッ」 ギリギリのところで止まった。 「ばーか。俺がお前なんかにキスするかよ」 伸治くんがこっちを見た瞬間、手で顔を隠した。