今日は、本当は生徒会活動があったんだけど、学級の仕事が残っていて、村田くんに手伝ってもらっていた。
「よし!終わり!村田くん、ありがとね!」
「どういたしまして。帰ろっか。ちょっと暗くなってきたし送るよ?」
「え!いーよそんな!遠回りになっちゃうでしょ?」
「なんかあったら俺の責任だし。いやじゃん?だから、俺が送りたいだけだし。いい?」
「うーん……。そういうことなら、おねがいします」
「分かった」
村田くんてやさしいなー。結構人気あるみたいだし。そういうところがモテるんだろうなー。
強引に押し切られてしまった私は、村田くんに家の前まで送ってもらった。
「今日はいろいろありがとね!」
「こちらこそ。楽しかったし、気にしなくていいから」
お互い「じゃーね」と言って別れ、私は家に入った。
「ただいま!」
「……お帰り」
先に帰っていた伸治くんに声をかけたけど、なんだかテンションが低い。
「どうしたの?なんかあった?」
気になって聞いてみると。

