「おい!なにぼ~っとしてるんだよ!」




いきなり伸治くんに頭を叩かれた。




「!!いっ、た~!なにすんの!」




「おまえがぼ~っとしてんのが悪い!」




「しょーがないでしょ!考え事してたんだから」




ちらっと時計を見てみると……。




やば!!




もうこんな時間!?




もしかして、学校から帰ってきてからあたし、ずっとぼ~っとしてた?




ご飯作んなきゃ!!




勢いよく立ち上がって準備を始める。




「ふ~ん、何?考え事って」




「だから!伸治くんが……っ!!」




しまった!




ご飯に気をとられてつい口が……!!




「?俺がなんだよ」




「ぅ……何でもない」