「えーっとー、生徒会長は幼なじみで、副の人はさっき会ったんだ」
「ふーん、そうなんだ」
伸治くんといっしょに住むこと言った方がいいかな、と思ったけど、後でゆっくり話すことにした。
そしてそのまま堅苦しい言葉が続き、もう終わるだろうと思っていた、その時。
「最後に、我が生徒会は今、私たち2人しかいません。なので、新入生の中から2人、ランダムで選ばせていただきました。その2人を、この場をお借りして発表したいと思います」
え!何それ!
何勝手に決めてんの!!
もし、選ばれてたら、やらなきゃいけないんだよね!?
どうしよう……。
でも、2人だし、選ばれないよね!!
「それでは、発表します。1組の山本愛実さん、渡辺なつみさん、よろしくお願いします」
……え??
何か今、自分の名前を呼ばれた気が……。
なっちゃんを見てみると、私と同じ反応。
「さっそく、放課後に生徒会室に来てください」
声に反応して、前を見ると、伸治くんと目が合った。
……私の耳は間違っていなかったようだ。

