「……何?」
「もう、意味も分かるし、高校生になってからだいぶ経つし……」
「だから?」
「だから、あの約束はなしにしてもらえないかなーって……」
ダメ押しでそう言ってみた。
「ふーん。ま、いいや」
「え?」
ほんとに?
「ただし……」
「ただし……?」
「別れてって言われても別れねぇからな?」
「うん!」
私は笑顔でうなずいた。
そんな風に言われなくても、私だって絶対に別れないもんね!
何度もすれ違って、ようやくつかんだこの幸せを、私は絶対に放さないもん!
「伸治、大好き!」
私は満面の笑みで伸治に抱きついた。
END★