「……ん?なにそれ?」
「お前の小学校の入学祝!やるよ!」
私はベットに座っている伸治の横に座ってそれを受け取った。
どうやら、封筒の中に何か入っているみたいだ。
「開けていい?」
「おう!」
私は封筒を開けて、中に入っていた紙を取り出した。
そこには子供っぽい字で何か書かれていた。
それをがんばって声に出しながら読んでみると……
「将来、この券を使えば、古川伸治と結婚できます…?」
「ははっ。俺そんなこと書いてたのか。覚えてねぇわ」
何これ!?ていうか、これって……
「この頃、伸治はあたしのこと好きだったってこと?」
「さぁな?ま、どっちにしろまたこうして好きになってるんだから、いいんじゃね?」

