二人でご飯を食べて、二人ともお風呂に入った。
後から入って出てきた私は、伸治の部屋に向かった。
部屋に入ると、伸治はベットの上に座って何かを考え込んでいた。
「どうかした?」
「……俺さ、小学生になったときに、お前のばあちゃんに『いつでも遊びに来ていいからね』って言われたんだよ。だからよく遊びに来てた」
「ふーん。そうなんだ?」
「でさ、お前が小学校に入学した日、お前に渡そうとしてた物があった気がするんだけど……」
「え!?」
そうだったの?
「この部屋に持って来たのは覚えてるんだけど、どこに隠したか忘れちまったんだよな……」
「そうなんだ……。まあ、また探せばいいよ!」
「そうだな!」
伸治も納得したようで、私達はとりあえず眠りについた。

