私はうなずきながらそう言った。 私の返事を聞いたしんちゃんは、私を少し離した。 「じゃあ、聞いておきたいことがあるんだけど」 「なに?」 私はそう聞き返した。 「中学の時に何があったのか」 「え……」 どうしよう。あの話をしんちゃんにするのは……。 私がためらっていると。 「そういえばさ、前に俺、貸し作ったことあるよね?」 ギクッ! もう忘れてるかと思ったのに…… 「その話で、チャラにするけど?」 うっ……。