幼なじみのあいつはオレ様!?





とりあえず、俺と愛実は向かい合って座った。




「あたしはもうほとんど話したんだから、しんちゃんがしゃべってよね?」




「はいはい……」




俺はそう言って、自分が考えていたことを話した。




「まぁ、要するに、お前を守る必要がなくなり、気まずくなったから旅立とうと思ってた」




「なんであたしのことを守るの?」




「親父達との約束が、それだったから」




そこまでは、麻衣香も知らなかっただろうな。




「それだけ?それだけで麻衣香さんと付き合ったりしたの?」




こいつ、こんなに鋭かったか?




俺も一瞬疑問に思ったことを聞いてくるなんて。




確かに愛実の言うとおり、そこまでやる必要があるのか疑問だ。




せめて、他の方法を考えるとか。