『お幸せに♪』
なっちゃんの字だ。
すごい、こうなることを予測していたとは……。
とりあえず、私としんちゃんは向かい合って座った。
「あたしはもうほとんど話したんだから、しんちゃんがしゃべってよね?」
「はいはい……」
そう言ってしんちゃんは語り始めた。
~伸治side~
「しんちゃんには迷惑かもしれないけど、これだけは伝えとこうと思って」
愛実のその言葉に対し、疑問をぶつけた。
「え?だって、村田と付き合ってるんじゃねぇの?」
「確かに付き合ってたけど、あたしはしんちゃんのことが好きだったから、村田くんのことは好きになれなかった。だから、今日別れたの」
それで今ここにいるのか。けど……
「じゃあ最初から付き合わなきゃよかったじゃん?」

