私はそう言って、ひとまず家に向かった。
まずは、なっちゃんに置き手紙をおいていこう!
私は家に入ると、メモ用紙に遅くなることを書き、テーブルに向かった。
「ん?」
すると、なぜか手紙らしき物が置いてある。
手にとって裏を見ると、『愛実へ』と書いてあった。
……もしかして!
急いで手紙を読んだ。
その手紙は、思ったとおり、伸治くんからだった。
内容は、『一緒にいて楽しかった』とか『ありがとう』などというものだった。
そして最後に、
『嫌いになったわけじゃないから。でも、ごめんな。バイバイ』
と書かれていた。
……バカ。
伸治くんのバカ!
何一人で決めてんのよ!勝手にいなくならないでよ……。
すると、
ポタッ
という音がした。
手紙をみると、濡れて文字が滲んでいるところがあった。
……あれ?

