愛実も同じように返すかと思っていたら、




「またね!伸治くん!」




と、笑顔で言ってきた。




……またね、か。




あいつなら、本当にまた会いに来そうだ。




そう思った俺は、愛実に微笑んで、帰った。




次の日の朝、翔也は用事があるらしいので、これでお別れだ。




「じゃあな。元気でいろよ?」




「ああ。世話になった」




翔也は笑顔で家を出て行った。




今日の夕方5時に飛行機に乗る予定だ。




午前中は、荷物をまとめ、昼飯を食べたら、麻衣香に電話を掛けた。




「今日、三時に前に行った店に来て」




『……分かった』