俺は立ち止まり、ゆっくりと振り返った。




が、愛実は特に用事はないらしい。




その様子を見て、俺は質問をした。




「村田と上手くいってんの?」




すると愛実は少し考えてから、




「うん!明日もデートなの!」




と言った。




「そっか」




なら、よかった。




俺は、安心したが、少し寂しいような、そんな気持ちになった。




けど、もう俺のことは気にしないでいてほしい。




俺は、別れを告げる決心をした。




「バイバイ」




小さく手を振りながらそう言った。