そう言うと、ようやく黙って作業を再開し始めた。
30分後、ようやく作業が終わった。
「ふぅ。やっと終わったー!」
愛実はとても喜んでいるようだ。
「ったく。俺が手伝ってなかったらもっと遅くなってたな」
俺はそう言いながら立ち上がり、荷物を持ってドアの方へと向かった。
「しょうがねぇから送ってやるよ」
すると、愛実は赤くなったりしょぼくれたりしながらこっちに来た。
鍵を閉めた俺は、
「じゃ、校門に集合な」
と、愛実の頭を軽く叩きながら言った。
校門に向かうと、愛実が待っていた。
「帰るか」
俺はそう言って歩き始めた。

