「は、はい」




愛実は緊張しているみたいだ。




「それ、もう終わる?」




なので、ちょっとやさしく聞いてみた。




「あ、えっと……まだ…かな」




すると、愛実も普通のしゃべりになってきた。




俺は、愛実のとこへ行き、作業途中の物を覗き込んだ。




「はぁ」




それを見た俺は、思わずため息をついてしまった。




「お前な……」




俺は愛実のほうを真っ直ぐ見た。




「なんでなつみに頼まなかったんだよ?まだ全然残ってるじゃん」




「そ、それは……その……」




「ま、どうせお前のことだし、負けた気がして意地張ったんだろうけど」