『は?なんだよいきなり』
「じゃ、なつみに伝えといて」
『ちょ、おい!待っ―』
俺は翔也の声を無視して電話を切った。
「……俺、もう帰るわ」
俺は麻衣香にそう告げた。
「なんだか大変そうね?」
麻衣香は、この状況を楽しんでいるみたいに、笑っていた。
俺は荷物を持ち、走って家に帰った。
そして、急いで自分の荷物をまとめ、翔也の家に向かった。
翔也の家には、荷物を準備したなつみもいた。
「悪いな。急に」
「いえ!お互い様ですから」
なつみはそう言うと、「じゃ、行きますね」と言って出て行った。
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