「そうなんです」
愛実はきっぱりとそう言った。
まじかよ。意味わかんねぇ。どういうことだよ?
俺がパニックになりかけていると、麻衣香がさらに変なことを言い始めた。
「あら!そうなの?じゃあ今度ダブルデートしない?」
「え?」「は?」
その言葉に驚いたのは、俺と愛実。
「いいですね!そうしましょうか!」
村田はなぜかノリノリだ。
「よし!決まり!じゃあまた日にち決まったら連絡するね★」
麻衣香はそう言うと、無理やり俺を引っ張って歩き始めた。
「おい!どういうことだよ?」
「いいじゃない?楽しそうだし♪あ、明日休みだし、明日でいっか!」
「ちょっと待てよ……」

