~愛実side~
伸治くんは、知っていることを全て話してくれた。
「まず、お前のばあちゃんは友達と旅行に行くことになった」
「うん。よく行ってるし、それは分かるんだけど……」
「んで、その旅行は、その友達が抽選で当てた“世界旅行3年間の旅”ってやつで……」
「ち、ちょっと待った!まずそこ!3年間って長くない!?」
「あぁ、テレビ番組のが当たったんだって」
う~ん、それだったら、ありえるかな……。
「で、お前のばあちゃんが(3年間留守にするのは心配だ)って思って、おばさんに相談したんだと。そして、思いついたのが、“お前をこの家に住ませること”だったんだってさ」
いやいや、いろいろおかしいでしょ。
「何であたしなの!?他にもだれかいい人いるでしょ?」
「お前がちょうど高校生になるから、自分で自分の事が出来る様になった方がいいかもって思ったらしい」
「何それ!あたし、そんな風に思われてたの?」
「お前、家事とか出来るの?」
「ん~、食器洗いならできるかな?」
「……思ったよりも、ひどいな」
「しょうがないじゃん!苦手なんだから……」

