~伸治side~
「はぁーーーーー!?!?!?」
ん?何か今聞こえたような…。
そう思って、ベットから起き上がり周りを見ると、愛実の姿がなかった。
あいつの声か……。
とりあえず、見に行くか。
確か、リビングの方から聞こえてきたよな……?
俺は、部屋を出て、廊下を歩き、リビングのドアを開けた。
すると、テーブルの横に愛実が立っていて、すごい勢いで振り返ってきた。
ん?手に何か持ってるな……。
「ちょっと!見てよこれ!」
そう言って手に持っていたものを渡してきた。
……手紙か?
とりあえず、一通り読んでみる。
「あぁ、このことなら知ってたけど……」
「あたしは知らなかったの!!どういうことなの!?意味分かんない!」
「分かったよ。んじゃ俺が説明してやるから、ちゃんと聞いてろよ」
そして、俺は手紙の内容について知っていることを、全てあいつに話した。