「何も…聞いてないですけど…」




私がそう言うと、麻衣香さんは、




「……フッ。あんた達ほんっとにバカね……」




「どういう意味ですか?」




「…教えてあげる。なにもかも」




麻衣香さんは私の目を見てそう言った。




私は麻衣香さんの横のブランコに座り、麻衣香さんの話を聞いた。




その話の内容は、私の知らなかったことばかりで、私はただその話を聞くことしか出来なかった。