「はぁ…はぁ…」
なっちゃんの家に向かっている途中、小さな公園の横を通り過ぎようとした時。
あれっ?ブランコに座ってるのって……麻衣香さん?
私は気になって公園の中に入ってみた。
そうだ!麻衣香さんなら伸治くんの居場所を知ってるかも!
私は麻衣香さんに声を掛けようと近づいた。
すると、麻衣香さんの頬が濡れていることに気づいた。
「!!麻衣香さん!?大丈夫ですか?」
「えっ!?あ、愛実ちゃん……」
「何があったんですか?」
「何って……あんた、何も聞いてないの?伸治から」
「え?」
どういうこと?伸治くんと関係あるの?
それに……なんか麻衣香さんの雰囲気が違う気がする……。

