確かに言われたけど……。
「でも、一緒に住んでる間だけじゃ……?」
「は?そんなん関係ねぇし。それでも逆らうって言うんなら、お仕置きしねぇとな?」
「なっ……!?」
関係ないって……!まあ、伸治くんのことだし、しょうがないか。
それより、“お仕置き”って……。
私は、前にされかけた“お仕置き”を思い出し、黙って座り作業を再開した。
―30分後―
「ふぅ。やっと終わったー!」
私は両手を突き上げて喜んだ。
「ったく。俺が手伝ってなかったらもっと遅くなってたな」
伸治くんはそう言いながら立ち上がり、荷物を持ってドアの方へと向かった。
「しょうがねぇから送ってやるよ」
ドアの前で立ち止まり、振り返りながらそう言った伸治くんに対し、ドキッ!としてしまった。
ダメだ……。全然忘れられない……。
私は落胆しながらドアの方へ向かった。
二人とも部屋から出て、伸治くんが鍵を閉める。

