と、ため息をついた。
あ、あきれられてる……?
「お前な……」
ど、どうしよう!怒られる!
伸治くんは真っ直ぐ私のほうを見て、こう言った。
「なんでなつみに頼まなかったんだよ?まだ全然残ってるじゃん」
あれ?そんなに怒ってない?
「そ、それは……その……」
「ま、どうせお前のことだし、負けた気がして意地張ったんだろうけど」
え!!ばれてる!
「このままだと、いつ俺が帰れるかわかんねぇし、手伝ってやるよ」
伸治くんは私の真正面に座った。
「え、でも。そんなの悪いよ……」
「は?お前まだそんなこと言ってんの?前に言ったよな?お前に拒否権はねぇって」

