「よし!やるぞ!」
なっちゃんは気合十分で、作業をどんどん終わらせていく。
私もがんばらないと!
なっちゃんに負けないように、淡々と作業を進めた。
それから1時間後。
「どう?出来た?」
翔也さんが部屋から出てきた。
「あ、終わりました!」
すると、なっちゃんがそう答えた。
「え!うそ!!」
私はびっくりして顔を上げた。
「あれ?つぐみまだ半分ぐらいじゃん……」
「なっちゃん早すぎ!なんでこんなに差が……」
私だってがんばってたのに。
「まあ、もうちょっとで終わるって!手伝おうか?」
なっちゃんの申し出に対し、私は、
「いい!一人でがんばる!」
と言って断わった。
だって、なんか悔しいもん!
「そう?じゃあ先に帰ってるね」