「じゃ、電気消すね」
私はそう宣言してから電気を消し、布団に入った。
「……ねぇ、つぐみ」
「ん?なに?なっちゃん」
「これからさ、どうすんの?」
え?これから?
「どうするって?」
「だからさ、啓太と付き合って、古川先輩には何も伝えないでいいの?」
なんだ。そういうことか。
「いい。啓太はすごくいい人だし、本気で私のことを好きって言ってくれてると思うから。今はまだ好きじゃなくても、一緒にいれば、そのうち……」
「じゃあ!古川先輩は?ほんとにあきらめちゃうの?」
「……いまさら遅いよ。あんなにラブラブなのに邪魔できないし、あたしがあきらめれば済む話じゃん?」
「そんなの関係ないじゃん!つぐみが気持ち伝えて、邪魔になることなんてないでしょ?それに、このままじゃ啓太もかわいそうだよ」