「あ!つぐみ!」
家の前にはなっちゃんが大きな荷物を持って立っていた。
「とりあえず、中入ろう!」
私はそう言って家の鍵を開け、なっちゃんを中に入れた。
「荷物はこの辺に置いといて!」
なっちゃんに指示を出し、伸治くんの部屋を見に行く。
「……うそ。ホントなんだ……」
ドアを開けると、私の荷物しか残っていなかった。
「つぐみ……座って話そうか」
いつのまにか、なっちゃんが私の後ろに立っていた。
「うん……」
私達はそのまま部屋に入り、床に座った。
「今日ね、伸治くんと麻衣香さんと、啓太と私の4人で遊園地に行ったの」
私は今日一日、何があったのかを事細かに話した。

