~伸治side~
あーーー!!
なんだよ、あれ!?
さっき、俺は少しだけ寝るつもりが、けっこう寝てしまったらしい。
そして、起きたら、いきなり愛実に声をかけられた。
そのときは、いきなりでびっくりして、見落としていたが、
お風呂上りで髪が濡れている愛実はとても可愛かった。
それはもう、自分でも顔が赤くなっているのが分かるくらいに。
俺は、愛実に気づかれたくなくて、すぐに部屋から出た。
はぁー。
あれはダメだろ……。
しかも、あいつには“自覚”がないからな……。
それが一番困る。
あいつ大丈夫なのか……?
正直、心配だ。
まぁ、俺があいつのこと守ってやりゃあいいか!
俺は愛実を守ると心に決めた。