「あ、じゃああたし買ってきます!」 今は麻衣香さんと伸治くんの顔をなるべく見たくなくて、私は名乗り出た。 「じゃあ、適当に買ってきてよ!」 「分かりました!」 私は荷物を持って、売店に向かった。 「えっと……お茶を4つ下さい!」 私はそう言って、お金を払おうとした。すると、その時。 「これでお願いします」 横から手が伸びてきて、お金を払ってくれた。 「え?」 驚いて横を見ると、 「愛実に払わせるわけないでしょ」 啓太が笑ってそう言ったのだ。 「あ、ありがと……」