文化祭の時のことが蘇ってくる。
一瞬、伸治くんの方をみたら、なぜか伸治くんもこっちを見ていて、目が合ってしまった。
やばっ!!
私は急いで目をそらし、移動し始めたみんなについていった。
「よし!みんな離れちゃダメだよ?」
麻衣香さんはそう言うとおばけ屋敷に入っていった。
続いて、私達も中に入る。
やっぱり、遊園地のおばけ屋敷ってだけあって、かなり本格的になっている。
びくびくしながら進んでいくと。
「きゃあ!」
「おっ!と……しっかりしろよ」
「あ、ごめん。ありがと!」
麻衣香さんが悲鳴をあげながら伸治くんに抱きついたのだ。
「っっ!」

