「う~ん。しりとりとかでいいんじゃないですか?」
啓太がそう提案すると、
「懐かしいね!いいじゃん!みんなでやろうよ♪」
麻衣香さんが賛成した。
「俺はパス」
すると、これまでほとんどしゃべっていなかった伸治くんが口を開いた。
「えぇ~なんでよ~。ま、いいや。三人でやろっ!」
ということで、並んでいる間三人でしりとりをして時間をつぶした。
そういえば伸治くん、全然しゃべらないなー。
私達がいるから、機嫌悪いのかな。
そりゃそっか。せっかくの彼女とのデートを邪魔されちゃってるんだもんね。
そんなことを考えながらしりとりを続けていると、やっと乗り物に乗り込めた。
1列に2席あるので、伸治くんと麻衣香さん、私と啓太に分かれて座った。
スタートしていきなりぐんぐんと上っていき、しばらくは少し下がったり上がったりが続く。
そして、最後に一気に急降下をしてスターと地点に戻ってくるようになっている。

