告白するつもりなんてないから、麻衣香さんの勝ちに決まってるんだけどな……。
そう思いながらも、負けず嫌いなせいか、どうもモヤモヤする。
「まぁ今回はしょうがないか」
そう考えながら教室に帰った。
教室に戻ると、すぐになっちゃんが寄ってきた。
「愛実!なんかされたりしてないよね?大丈夫だった?」
なっちゃん……。
「うん!大丈夫だよ♪ありがとね!」
私のこと、こんなに心配してくれるなんて……。
思わず泣きそうになっている私の横で、「よかった……」となっちゃんが胸をなでおろしている。
「で?どんな話だったの?」
「え?」
どうしよ!伸治くんの話だなんて、とてもじゃないけど言えないよ……!!

