「うわ~、この部屋変わってないね~」
「何か文句あるかよ」
「べつに~」
はぁ、まったく。
「で?何か用?」
たいした用がないなら部屋から追い出してやろう。
「あー。まあたいした用じゃないんだけどさ。一応部屋見とこうと思って」
「あっそ」
ま、どんな部屋で寝るのか気になるのはしょうがないか……。
「寝るのは、2人ともそれぞれの布団で寝るってことでいいよね?」
それぐらいなら、許してやろう。
「ああ、許す」
愛実は、「よかったぁ」と、つぶやいて、「じゃあ私お風呂入ってくるね」と言って、部屋を出て行った。
……俺も準備するか。
実は事前に泊まる事を知らされていたから、服をかばんに入れて、もってきていたのだ。
とりあえず、愛実が出てきたら、すぐに入れるように準備をする。
もってきたかばんから服を出し、きれいに畳んで置く。
……これでいいか。
もう、やることねぇな。
「ちょっと、寝るか」
そして俺は、ベットに倒れこみ眠りについた。