驚いた私は思いっきり伸治くんを押しのけた。
「イッテ!」
すると、ようやく伸治くんが目を覚ました。
「ったく、何すんだよ!?」
「し、伸治くんがいけないんじゃん!」
「は?俺が何したんだよ?」
何も知らない伸治くんは不機嫌なままこっちをみてくる。
もう!人の気も知らないで……!
「なんでもない!もう帰るよ!」
私はイライラしながら立ち上がった。
「……意味わかんねぇ」
伸治くんの呟きが聞こえた気がしたけど、私は無視した。
「仕事終わったし、こんな時間なんだから早く鍵開けてよ!」
私がそう言うと、
「はいはい」
と言って伸治くんは鍵を開けてくれた。

