しかも、だんだんと大きくなってきた。
やばい!近づいてる!
さっきのこともあるし、怖くなった私は逃げようとした。
だけど、さっきあまりに驚いたせいか、足が思うように動かず、逃げるに逃げられない。
だんだんと近づいてきて、とうとうその足音の主が目の前で立ち止まった。
きた!こうなったら……
「こっちくんなバカーー!!」
そう叫びながら目の前の人を思いっきり殴った……はずだった。
私の精一杯のパンチはあっさりと避けられてしまった。
そして、ゆっくりと屈んでくる。
もう、逃げられない……。
私は怖さから、体を震わせ、思い切り目をつぶった。
「?」
しかし、いつまで経っても何も起こらない。
しびれを切らした私は、勇気を振り絞り顔を上げた。

