「なんでよ!貸してくれたっていいじゃない!」




「やだ」




う~~!




「そもそも、伸治くんのじゃないでしょ?」




「そんなの関係ねぇよ」




もう!!




「じゃあどうしたらいいのよ!」




「だから、俺の部屋で寝ればいいんじゃん?」




「それはやだ!」




すると、伸治くんはこっちに来て、私の後ろの壁に手をついた。




「何で?まさか、なんかされるとでも思ってる?」




ニヤニヤしながら伸治くんが言う。




うっ/// 




か、顔が近い……。




「べ、別に!そんなわけないじゃん」




「じゃ、決まりな」




そう言って不適な笑みをこぼした伸治くんは、そのままおじさんの部屋に向かっていった。




はぁ、解放された~。




顔が近い分、無駄にドキドキしてしまって、つい、意地を張ってしまった。




やばいかも……。




でも、何もしないって言ってたし、大丈夫だよね!?




そう思って、私もおじさんの部屋に向かった。