「私、きれい?」
そこには、マスクをした一人の女性が立っていた。
「え?はい。きれいだと思いますよ?」
意味も分からずてきとうにそう答えると……
「これでも?」
そう言って、その女の人はマスクをはずした。
「っきゃーーーー!!」
私はその顔を見て、思わず叫び、すぐさま走り出してしまった。
なに!?なんなの、あの人!?
さっきのことを思い出すと、次第に涙が出てきて、止まらなくなってしまった。
女の人の口は耳元まで裂けていた。
それがメイクだと分かっていても、一瞬ほんとになってると思ってしまったから、余計怖い。
「うっ……うぅ……ひっく……」
ついには足を止め、そのままうずくまってしまった。
「……もう……最悪」
すると、どこからか足音が聞こえてきた。

