うわっ……。どうしよう。
「ていうか君かわいいね。名前なんていうの?」
「えっ……と……」
「彼氏いる?」「メアド教えてよ」
困惑して何も出来ずにいる間も、しきりに声を掛けてくる。
あ~どうしよう!みんな忙しくて気づいてないし……。
こんな人たちの相手したくないし……。かといって、一応お客さんだから邪険に扱えないし……。
ひたすらこの状況を抜け出す方法を考えていた、その時。
「お客様、どうなさいましたか?」
村田くんが助け舟を出してくれた。
「この子が質問に答えてくれないんだけど」
「うちの店ではそういったサービスはしておりません。お引取り下さい」
すごい!村田くん!毅然とした態度でひるまずに対応してる!
「は?お前調子乗ってんじゃねぇぞ!」

