「あ……うん。もう大丈夫」
「保健の先生は、疲れがたまっただけだろうから、帰って寝かせてやれって」
「そっか……。あれ?そういえば、どうやってここまで?」
「お前の母さんが迎えに来たんだけど、用事があるから送ることしか出来ないっていうから、俺もいっしょに送ってもらって面倒みてた」
あ、そうなんだ。
「えっと……迷惑掛けてごめんね?あと、いろいろありがと!」
私は伸治くんの方を見て、そう言った。
「ったく、ほんとだよ!無理すんなよな?」
少し柔らかめの口調でそう言った伸治くんの表情は微笑んでいるように見えた。
「っ……!!」
その表情を見た私は、不覚にもドキッとしてしまった。
「とにかく、今日は一日ゆっくりしてろ」
「うん。そうする。ありがと!」
伸治くんが部屋を出て行ったのを確認した私は、ゆっくりと目を閉じた。

