「よろしくね?山本さん?」




「う、うん」




……大変なことになってきました。




それからは、毎日毎日衣装作りなどの準備に追われ、あわただしい日々を送った。




家に帰っても、疲れは取れず、日に日に溜まっていった。




そして、文化祭一週間前になった。




「おはよ……」




朝、だるい体を無理やり起こしてリビングに行くと、伸治くんが朝ごはんを作ってくれていた。




「お前だいじょうぶかよ?目真っ赤だぜ?」




「だいじょうぶ……」




ほんとはちょっとやばいけど、やらなきゃいけないことは山ほどあるんだから、弱音を吐いてる暇はない。




「ま、朝飯たくさん食ってけよ」




「ありがと……」




その時、壁の時計が視界に入った。




もう7時か……。




………?




「7時!?!?」