「……うん」
私は、伸治くんの手をとり、立ち上がった。
「つうか、お前のせいで花火見れなかったんですけど?」
「な!!あたしだって伸治くんのせいでみれなかった!」
帰り道、歩いていると、いきなり言いがかりをつけられたので、反論した。
「はぁ?お前が勝手に帰ったんだろーが!」
「だって傷ついたんだもん!」
あっ!しまった!言わないつもりだったのに……。勢いで言ってしまった。
すると、それを聞いた伸治くんは、ピタリと足を止めた。
やばっ。疑問に思われた?
そう思って、びくびくしていると、伸治くんが口を開いた。
「……からかってごめん。まさか泣くとは思わなくて」
伏目がちでそういうと、今度は顔を上げ、
「あと、浴衣、似合ってるよ」

