久遠の剣客



未だにあの気持ち悪い感触を覚えている。


切り離された化け物の尾は私の二胡の音に誘われるように…周囲を旋回するたび光をおびて小さくなったかと思うと…一つ、一つずつ二胡に呼吸と音色をあわせて空気とともに吸い寄せられ喉元をくぐりぬけ…。

あの喉を針のように刺す異様な感触は忘れられられぬほど気持ち悪かった…。


「―――ぐっ……。」



あまりの気持ち悪い感触にわたしは吐き気に襲われ口元を手で押さえ呼吸を整えた。