――銀色の鬣が虚ろな目に飛び込み頬を撫でる。


――頼む……!!

目覚めてくれっ……!!



意識朦朧とするなか激しく身体をゆさるものの感覚はだんだん途切れてゆく……。


「「!!」」



息苦しくなって周りが真っ暗になり呼吸ができずに私は慌てて飛び起きた。



慌てて周囲を確認する瞳のなかに朝の光をおびた見慣れた私の部屋の風景にとけこまれた。



「………ふぅ…。」


大きく吐息をつき胸に手をあてて安心する。