ぺこり…とお辞儀して自分の名前を筆談で書こうとしたら…。 「あっ…!! 手話でも大丈夫よ!! 私……チャリティーコンサートとかもでてるから一通り学んでるの…。」 …という言葉に複雑な気分になりながら手話で自分の名前と握手を交わした。 それでも表情は固いままで彼女は終始笑顔をふりまいていた。 「ちょっと……あんた!! 随分無粋な奴だな!!! こーゆう挨拶ってのは普通事務所とか養成塾とか通すんじゃないの?」 背後から低い声が響いた。