―――出来なかった??

出来なかったってどーゆうこと…??



銀狼の表現に不思議に思った私は聞き返した。

すると…銀狼は少し間を持たせてから話はじめた。



―――実はあの化物がお前の身体を喰らおうと近づいた時お前の身体がいきなり燃え始めたんだ。



―――えっ………??

燃え始めた………??



思ってもいない事態に私は目を丸くする……。


―――そう……。

その後…五胡十六国の全土が炎の中に浮かび上がりそこを支配する皇帝が炎の中より化物目掛けて攻撃し始めたんだ…。


―――五胡十六国って…。